くらしの計算帳

原価が上がった分、いくら値上げすればいい?

原価全体が7.2%上がると、税込980円(原価420円)の定食は、粗利率を保つなら1,060円です。値上げ幅は約8%。ただし客数が8.3%減ると、元の粗利額を割ります。自分の店の数字に置き換えて確かめてください。

原価の内訳と上がり幅
費目原価に占める割合(%)上がった率(%)

割合は合計が100でなくても構いません。決算書や仕入れ帳の比率で直すと、結果が自分の店に寄ります。上がった率は、仕入れ先の改定通知や請求書の前年比から拾えます。

品目(1行に「品名,税込価格,原価」)

原価は税抜の円で書きます。表計算ソフトから貼り付けた行も読めます(カンマかタブ区切り)。

価格のそろえ方

品目ごとの改定後価格

品目今の価格改定後上げ幅粗利率 前→後客数減の境目

「客数減の境目」は、この割合より多く客が減ると、その品目で得られる粗利額の合計が値上げ前を下回る、という数字です。

粗利率を保つか、粗利額を保つか

原価率が40%の品目で原価が10%上がったとします。粗利率を保つには価格も10%上げますが、粗利額を保つだけなら、上げ幅は原価増加分の4%(40%×10%)で足ります。前者は「売れた分の儲けの割合」を守り、後者は「1個あたりの儲けの円」を守る考え方です。

どちらが合うかは、客数の見通しと固定費の重さで変わります。客数が減りそうなら粗利率を保つほうが安全側ですが、値上げ幅が大きいぶん客離れも起きやすくなります。結果の読み方は結果の読み方に、原価の出し方や税込の扱いはよくある質問にまとめています。