結果の読み方
原価全体の上昇率
費目ごとの「原価に占める割合」と「上がった率」を掛けて足し、割合の合計で割ります。
原価の上昇率 = Σ(割合 × 上がった率)÷ 割合の合計
例:原材料60%が8%上昇、人件費25%が3%、光熱費10%が15%、その他5%が2%なら、0.6×8+0.25×3+0.1×15+0.05×2=7.15。原価全体で約7.2%の上昇です。人件費のように、原価ではなく別枠で管理している店は、割合を自分の帳簿に合わせて入れ直してください。
粗利率を保つ場合
改定後の税抜価格 = 今の税抜価格 × (1 + 原価の上昇率)
原価が7.15%上がるなら、価格も7.15%上げれば粗利率は変わりません。税込980円(税抜891円)で原価420円の定食は、税抜954円、税込1,050円ほどになり、10円単位で切り上げると1,060円です。
粗利額を保つ場合
改定後の税抜価格 = 今の税抜価格 + 原価の増加額
同じ定食なら原価の増加は420円×7.15%=30円。税抜921円、税込1,013円ほどで、10円単位の切り上げなら1,020円です。1個あたりの儲けの円は変わりませんが、粗利率は少し下がります(53%→51%)。上げ幅が小さいぶん客離れは抑えやすく、その代わり売上に対する儲けの割合は薄くなります。
客数減の境目
客数減の境目 = 1 - 今の粗利額 ÷ 改定後の粗利額
上の定食で粗利率を保った場合、1個の粗利は税抜で約471円から約514円に増えます。客数が8.3%減っても、粗利の合計は元と同じです。これより多く減れば、値上げしたのに儲けが減ります。この数字は品目ごとの目安で、客単価の変化やセット注文、店全体の固定費は入っていません。
端数処理の影響
税込価格を10円や100円の単位にそろえると、計算上の価格より上下します。切り上げは粗利が計算より少し増え、四捨五入は少し減ることがあります。表の「粗利率 前→後」は、端数処理をしたあとの価格で出し直しています。